怠けている子?ワガママな子?ADHD・ASD?
何度も同じ間違いを繰り返す子や何度注意されてもTPOに合った言動ができない子を、「怠けている」「ワガママ」だと延々と叱り続けていませんか?
実は、怠けているわけでもワガママなわけでもなく、ADHD(注意欠如・多動性障害)やASD(自閉スペクトラム症)の特性による行動面やコミュニケーションの発達障害である可能性があります。
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、主に物事に集中することができず、忘れ物が多い「不注意」、落ち着きがなく、じっとしていることができない「多動性・衝動性」という特性を持つ発達障害です。
また、ASD(自閉スペクトラム症)は、アスペルガー症候群や広汎性発達障害などを再定義した概念で、対人関係や他者の気持ちの推測力など「心の理論の欠如」が主な原因とされる発達障害です。
また、ADHD(注意欠如・多動性障害)とASD(自閉スペクトラム症)は併発することが多く、判別が難しいということもわかっています。
服薬すればADHD・ASDは治る? ADHDと自閉スペクトラム症は服薬治療が一般的ですが、完全に治る治療法が確立されているわけではありません。 服薬に一定の効果があったとしても根本的な解決にはならないケースがほとんどですので、服薬と同時並行で、発達支援・学習指導を行っていくことが重要です。 |
ADHD・自閉スペクトラム症による困難
ADHD(注意欠如・多動性障害)もASD(自閉スペクトラム症)も基本的には脳の機能不全が引き起こす行動面やコミュニケーションの発達障害であり、「怠けている子」「ワガママな子」と短絡的に捉えることは誤りです。
なぜなら、ADHD(注意欠如・多動性障害)もASD(自閉スペクトラム症)は行動コントールや円滑なコミュニケーションを行う上での基礎的な能力に弱点があるため、単なる怠けている子、ワガママな子とは根本的に対策が異なるからです。
正しい知識がなく「良かれと思って間違った対策」をしてしまうと、お子さんを追い詰めてしまい、二次障害のリスクが高まります。
二次障害とは 発達障害(一次障害)を原因として、周囲からの理解を得づらい環境で、繰り返し注意されたり、不安な経験をしたりすることで自己肯定感が下がり、うつ病、不安障害、ひきこもり、極端な学習への拒否感等の症状が発生している状態。 |
例えば、以下は間違った対策の典型です。
集中することができない | 落ち着きなく衝動的な行動が目立つ | 片付けや提出物の管理ができない | 相手の気持ちを考えない言動 | 思い込みや自分のルールを曲げない |
集中しなさい!と叱る | ちょっと落ち着きなさい!と叱る | ちゃんと整理しなさい!と叱る | そんなこといっちゃダメでしょ!と叱る | いいから言うことを聞きなさい!と叱る |
Re学院ではADHD(注意欠如・多動性障害)やASD(自閉スペクトラム症)へ対応した合理的配慮が可能です。
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