「全県的なネットワーク」で支える通級指導、拠点校・サテライト校方式
福岡県には、高等学校において発達特性(LD/ADHD/ASD/グレーゾーン)のある生徒を対象とした「拠点校・サテライト校方式」による独自の通級指導ネットワークが整備されています。専門的なノウハウを持つ拠点校からサテライト校へ教員が巡回する仕組みにより、住み慣れた地域や希望する学校で、特性を持つお子さんが安心して専門的な支援を受けられる環境が整っています。
- 専門教員が巡回する「拠点校・サテライト校方式」: ひびき高等学校や博多青松高等学校などの「拠点校」に配置された特別支援教育の専門知識を持つ教員が、大牟田北高等学校や西田川高等学校などの「サテライト校」を定期的に訪問・巡回します。これにより、県立高校全般で質の高い通級指導を受けられる体制を構築しています。
- 生徒の自立と社会参加を促す「通級による指導」: 学習や対人関係に困難を抱える生徒に対し、それぞれの特性に応じた「自立活動」を行います。感情のコントロールやコミュニケーションスキルの向上など、将来の自立に向けたスキルアップを支援します。
- 身近な学校で学べる全県的な支援ネットワークの安心感: 特定の学校に限定されず、広域でのネットワークが整備されているため、生徒が通いやすい地域の学校に進学しながら、必要に応じて適切な支援を受け、通常の高校生活を送ることが可能です。
福岡県の「拠点校・サテライト校方式」による通級指導は、主に発達障害(LD・ADHD・自閉スペクトラム症)・グレーゾーンなどによって学校生活に困難を抱える生徒を県全体で面的に支援するシステムです。
在籍する学校で通常の授業を受けながら、自己理解を深め、社会で活躍するための能力を身に付けることを目的としています。
高校入試の特徴
福岡県の公立高校入試制度に則り、内申点(調査書)と5科目の学力検査、および面接や作文(学校・学科・選抜方式による)で合否が決定されます。
拠点校となっている「ひびき高等学校」や「博多青松高等学校」などは定時制・通信制の単位制高校であり、前期試験(特色選抜)など独自の多様な選抜方式が用意されています。ここでは面接や作文を通して学習意欲や志望動機が重視される傾向にあります。学力検査に不安がある場合でも「高校でどう学びたいか」という意欲を伝えることが重要です。その他の全日制高校(明善、嘉穂東など)においては、一般入試の学力検査と内申点が基準となります。
カリキュラムの特徴
拠点校・サテライト校方式による通級指導では、通常の学級に在籍しながら、週に数時間程度、障害の特性に応じた特別の指導(自立活動)を受けます。
拠点校の専門教員がサテライト校を巡回することで、どの学校に在籍していても、生徒一人ひとりの実態に合わせた個別の指導計画に基づくサポートが受けられます。コミュニケーションスキルの向上、スケジュール管理、学習方法の工夫など、生徒の抱える困難を改善・克服するための具体的なトレーニングが行われます。
また、タブレット端末などのICTを活用した学習支援や、保護者・関係機関と連携したキャリア支援にも力を入れており、高校卒業後の進学や就労に向けた切れ目のないサポート体制が整っているのが特徴です。
学校一覧
拠点校:福岡県立ひびき高等学校
多部制(Ⅰ部・Ⅱ部・Ⅲ部)の定時制・単位制高校です。自分のライフスタイルやペースに合わせて時間帯を選び、学ぶことができます。通級による指導の拠点校として、専門的な教員が配置されており、個性を尊重したきめ細やかな支援体制が魅力です。
拠点校:福岡県立博多青松高等学校
定時制と通信制を併設する単位制高校です。年齢や学歴を問わず多様な生徒が学んでおり、充実した教育相談やカウンセリング体制が整っています。拠点校として通級指導を牽引し、自分のペースで学び直しやステップアップを目指す生徒を強力にサポートしています。
拠点校:福岡県立明善高等学校
全日制と定時制を併設する県内有数の伝統校・進学校です。高い学力層の生徒が集まる環境でありながら、拠点校として通級指導の体制を整えており、学習面での高い目標を持ちながらも発達特性による困難さを抱える生徒に対して、適切な配慮と支援を行っています。
拠点校:福岡県立嘉穂東高等学校
普通科と英語科(※学科改編等により変動あり)を有する全日制高校です。筑豊地区における拠点校として機能しており、地域の特別支援教育をリードする役割を担っています。進学から就職まで幅広い進路実現に向けた支援を行っています。
サテライト校:福岡県立大牟田北高等学校 / 西田川高等学校 など
これらのサテライト校では、日常的には全日制普通科などの身近な環境で学校生活を送りながら、定期的に拠点校の専門教員が巡回してくることで「通級による指導」を受けることができます。地元を離れることなく、専門的なサポートと通常の高校生活を両立できる点が大きなメリットです。
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「トリセツ」は、AIを使い、簡単なアンケートからお子さんの発達特性の特徴を把握するものです。
正式な発達検査ではないため、医学的な診断に代わるものではありませんが、LD(学習障害)/SLD(限局性学習症)、ADHD(注意欠如・多動性障害)、ASD(自閉スペクトラム症/アスペルガー症候群)等の発達障害の特性傾向を知ることはできます。
学習方針を決定する指針にはなりますので、お子様の特性に個別最適化した学習指導への第一歩として、ぜひご活用ください。
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