テストの点数じゃない!オンラインフリースクールで実践される「プロセスを褒める」評価方法

発達障害(LD/ADHD/自閉症スペクトラム)・ギフテッド(2E)の通信制オンラインスクール・フリースクールRe学院の不登校ブログ

「結果主義」が奪う自己効力感

発達障害やギフテッドの子どもは、学校のテストなど結果至上主義の評価で努力が報われず、「どうせできない」と自己効力感を失いがちです。これを防ぐには、結果ではなく「試行錯誤」や「挑戦」といったプロセスを褒めることが重要です。Re学院のように、メンターとの振り返りや作品の蓄積などを通して日々の小さな成長を可視化し、多様な評価軸で認めることで、子どもは再び主体的に学ぶ力を取り戻すことができます。

  • 結果主義の弊害:テストの点数などの結果至上主義は努力が反映されにくく、子どもの自己効力感を奪い学習性無力感を生む。

  • プロセスの評価:結果ではなく、試行錯誤や挑戦といった「自分でコントロールできる行動」に焦点を当てて具体的に褒める。

  • 小さな成長の可視化:対話や作品の蓄積を通じて日々の進歩を可視化し、多様な評価軸で認めることで主体的な学習意欲を育む。

一般的な学校教育では、学習の成果を「テストの点数」という分かりやすい結果で評価します。しかし、発達障害やギフテッドの特性を持つ子どもたちにとって、この結果至上主義の評価システムは時に残酷に作用します。

彼らは、特定の分野には驚異的な理解力を示す一方で、興味のない分野には全く手がつかなかったり、書字や暗記などの特定のアウトプット方法に困難を抱えていたりすることが多くあります。そのため、何時間もかけて一生懸命考え抜いたにもかかわらず、テストの形式に合わないだけで「0点」と評価されてしまうことがあります。こうした「努力が結果に結びつかない」という経験が繰り返されると、「どうせ自分にはできない」という無力感が学習性無力感として定着し、自己効力感(やればできるという感覚)が完全に奪われてしまいます。

結果ではなく「プロセス」にスポットライトを当てる

この負の連鎖を断ち切るために、特性に配慮したオンラインフリースクール「Re学院」などで実践されているのが、「プロセスを褒める」という評価方法です。

「100点を取ってすごいね」ではなく、「この問題を解くために、3つも違う方法を試したんだね」「毎日少しずつテキストを進められたね」と、結果に至るまでの「試行錯誤」や「挑戦した事実」にスポットライトを当てて具体的にフィードバックを行います。プロセスを褒められた子どもは、「点数というコントロールできない結果ではなく、自分の行動や努力という『自分でコントロールできるもの』が評価された」と感じます。これが、どんな結果であっても次へ向かうエネルギーを生み出す、確かな自己効力感へと繋がるのです。

小さな「できた」を可視化する具体的な仕組み

プロセスを適切に評価するためには、日々の小さな成長を見逃さない仕組みが必要です。Re学院のような環境では、テストの点数に代わる多様な評価軸が用意されています。

例えば、メンター(相談員)との定期的な対話の中で、「今週はどんなことに挑戦したか」「何が一番面白かったか」を言語化して振り返る時間を設けます。また、デジタルツールを活用して、自分が書いたコードや制作した作品、調べたレポートなどをポートフォリオ(作品集)として蓄積していくことも有効です。「昨日まで知らなかったことを今日一つ知った」「自分の好きなことを形にできた」という小さなステップを可視化し、それを第三者であるメンターが一緒に喜び、認めること。

このように「結果」という単一のモノサシを捨て、一人ひとりの「プロセス」に合わせた多様なモノサシを用意すること。それこそが、一度は学ぶことに挫折してしまった子どもたちの知的好奇心に再び火をつけ、自ら主体的に学びに向かう力を育むための最強のアプローチとなるのです。