山梨県の高校受験対策

山梨県の高校受験のシステム

選抜方法(一般)

山梨県の高校入試は各教科45分100点満点、5科目合計500点満点です。

選考は、内申点と学力検査の成績を同等に扱います。(専門教育学科と普通科のコースでは、学力検査で傾斜配点を行う場合がある)

後期募集は全員に5教科の学力検査を実施し、一部の学科間で第2希望まで志望順位をつけることができます。

その場合、募集人員の90%を第1希望とする者から選抜し、残りの10%は第2希望も含めて選抜します。

内申点の特徴

山梨県の内申点は中3のみカウント、5教科×5段階評定×2=50点、実技4教科×5段階評定×3=60点、特別活動の記録等30点、合計140点満点です。

山梨県の特別支援環境

特別支援環境の特徴

山梨県は、小学校・中学校ともに通級充実度が全国平均より良く、支援学級充実度は全国平均を下回る地域です。

つまりグレーゾーンのお子さんにとっては手厚い一方、発達障害のお子さんにとっては特別支援環境が悪い地域といえます。

特別支援環境の注意点

発達障害のお子さんにとっては特別支援環境が悪いため、他の地域と比べると保護者への負担が大きくなります。

山梨県の高校入試の問題傾向

英語の問題傾向

全体問題数の約6割が長文読解

山梨県の英語は全体問題数の約6割が長文読解という特徴があります。

約420語の長文も出ますから、素早く正確に解く練習をしていきましょう。

出題形式は毎年ほぼ同じなので、過去問演習で解き方の形式に慣れることが重要です。

与えられたテーマについて35語から50語で書く英作文が出題

山梨県では与えられたテーマについて書く英作文が3年間連続で出題されており、今後も出される可能性が高いです。

英作文は複雑に考えがちですが、自分の知っている表現で、シンプルに答えることが鍵です。

数学の問題傾向

小問集合問題の配点が約4割を占める

山梨県の数学は、小問集合問題の配点が約4割を占めるという特徴があります。

小問集合問題は、数と式を中心に、関数・図形・データの活用などの全分野から基本問題が出ます。

基本レベル中心の問題演習を徹底し、得点源にしましょう。

記述式の図形証明問題や途中式を書かせる問題が出題

山梨県の数学では記述式の図形の証明問題や途中式を書かせる問題が毎年出題されます。

証明問題はもちろんのこと、その他の問題についても普段から記述式で解くように心がけ、途中式をまとめる技術を身につけましょう。

国語の問題傾向

約2500字の説明文が出題

山梨県の国語では約2500字の説明文が出題されるという特徴があります。

2500字であれば5分程度で文章全体を読み終える読解のスピードが必要となります。

普段から文章の要約をする練習を取り入れ、素早く正確に内容を把握できる読解力を身につけることが必要です。

テーマや条件に沿って意見を書く作文が出題

山梨県の国語では、テーマや条件に沿って意見を書く作文が出題されます。

字数は240字以内ですが、記述の力がないと苦戦します。

記述力の養成には時間がかかりますので、普段から文章の要約や自分の主張を整理して書くトレーニングを行いましょう。

※理科・社会は割愛します。

発達障害・グレーゾーン・ギフテッドの高校受験対策

内申点は中3のみの1年勝負

内申点は中3のみの山梨県では、中3までに学習習慣を確立すればいいという時間的メリットがあります。

その一方、中3までに学習習慣が確立できなければ取り返しがつかないという大きなリスクもあります。(山梨県は学力検査点と内申点が同等なので合否にとって死活問題)

課題を計画的にこなす実行機能が弱いADHD傾向のお子さんや、課題をこなす作業自体に弱点があるLD傾向があるお子さんには専門的なノウハウをもって「定期テスト対策」と「提出物管理」を行う必要があります。

言語・非言語の表現力が求められる

山梨県の高校入試で出題される英作文や作文では言語の表現力、図形の証明問題や記述式の問題では非言語の表現力が求められます。

推論が苦手なLD傾向があるお子さんには長期的な支援と訓練が必要です。

読解・解答のスピードと正確性が求められる

山梨県の高校入試で出題される英語と国語の長文読解、数学の配点の4割を占める小問集合問題では読解・解答のスピードと正確性が求められます。(特に国語の長文は約2500字でかなりの分量)

スピードや正確性に弱点があるLD傾向のお子さんや、集中力にムラがあるADHD傾向のお子さんには専門的な支援と訓練が必要です。

「山梨統一模試」「山梨県合否判定模試」の対策と復習

山梨県の高校受験において、主要な模擬試験である「山梨統一模試」「山梨県合否判定模試」の対策と復習は必須です。

模試は志望校への合格率や偏差値、順位を知るだけではなく、入試のテスト形式に慣れることができます。

また、弱点が把握できるので、良質な復習の材料となります。

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