療育と教育は似て非なるもの
療育という言葉は発達障害・ギフテッドの界隈ではよく聞く言葉だと思います。
しかし、皆さんは療育の本当の意味をご存知ですか?
そもそも療育と教育は異なる概念で、目的も手段も全く違います。
療育と教育の目的
療育の目的
療育の目的は、心身に発達の遅れや障がいを持つ子どもが、自立した生活を送るためのサポートを行うことです。
一般的に皆ができることができないと、当然自立した生活はできません。
そこで、できないことを最低限できるようにする、つまりマイナスをゼロに近づけるというのが療育の目的です。
教育の目的
教育の目的は、全ての子どもに対して、学問的知識、社会的スキル、道徳、文化を教えることで、職業生活、市民生活、文化生活などを充実して過ごせるような力を育むことです。
つまり、できないことをできるようにするだけでなく、できることをより一層伸ばしていくことが教育の目的です。
療育と教育の手段の違い
療育の手段
目的が違えば、手段も違います。
療育はマイナスをゼロに近づけることが目的なので、言語やコミュニケーション、学習など最低限の学習しかしません。
学習においては普通教育に適応するということや普通高校へ進学するということを想定していません。
福祉の観点で極力不可をかける訓練は行いません。
教育の手段
一方、教育は訓練であり、負荷をかけていきます。
具体的には、学年が上がるごとに少しずつ学習の質や量が増し、小学校から中学校、そして高校と段階が上がるにつれ、負荷の段階も上がっていきます。
まとめ
特別支援学校や特別支援教室、発達支援塾は療育の観点で支援を行います。
一方、Re学院では教育の観点でアコモデーション(合理的配慮)を導入した学習支援を行い、生徒の可能性を最大限に伸ばします。